【初めて母が財布が無いと騒いだ日】

今日は、少し胸がざわついた一日だった。

朝、いつものように母と朝ごはんを食べていたときのこと。ふと立ち上がった母が、「あれ?お財布が無いのよ。どこにやったのかしら…」と不安そうな顔をした。

最初は、またいつものカバンの中か引き出しの中に入れっぱなしにしているのだろうと思い、「大丈夫、大丈夫。どこかにあるよ」と軽く返した。でも、母の表情はみるみるうちに曇っていって、「誰かが盗ったんじゃないかしら」「この家には知らない人が入ってるのかも」と言い始めた。

その瞬間、胸の奥に冷たいものがスッと流れ込むのを感じた。

一緒に探してみると、財布はいつもの箪笥の奥、ハンカチの下にあった。母自身がそこにしまったのだろうけど、それを覚えていない。そして見つけたとたん、「あぁよかった」と笑う母の顔を見て、なぜだか涙が出そうになった。

この「財布騒動」は、これから先、何度も起きるのかもしれない。今までも、物の置き場所を忘れることはあったけれど、今回のように「誰かが盗った」と疑うような言葉が出てきたのは初めてだった。

母の中で、何かが少しずつ変わってきているのかもしれない。そう思うと、怖さと寂しさと、そして「しっかりしなきゃ」という気持ちが入り混じって、複雑な気分になった。

でも、今日の母の笑顔も、私が「一緒に探そうね」と言ったときの安心した表情も、忘れたくないなと思う。

どうか、明日も穏やかに過ごせますように。

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同じような経験をしている方へ。
こんな小さな出来事でも、心に波が立つことってありますよね。
一人じゃないよって、伝えたくて書きました。

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