認知症の親が薬を飲み忘れるようになったとき、私がとった対策とは?
はじめに
「今日はちゃんと薬飲んだの?」
そう声をかけることが増えたのは、母に認知症の症状が出始めた頃でした。
最初はうっかりかなと思っていた薬の飲み忘れが、日に日に増えていく…。
この記事では、私が実際に体験した「薬の飲み忘れ問題」と、その対策についてお話しします。
気づいたきっかけ:空の薬袋と母のひと言
ある日、薬袋がまるごと残っていて驚きました。
「これ全部、昨日飲んでないよね?」と聞くと、母は「そうだったっけ?」と曖昧な返事。
私の中で「もう普通の確認だけでは限界だ」と感じた瞬間でした。
最初に試したのは“メモ”と“声かけ”
- 朝のテーブルに「薬を忘れずに!」と書いた紙を貼る
- 出かける前に「お薬飲んだ?」と聞く
一時的には効果がありましたが、症状が進むと紙の存在も忘れるように…。
具体的に変えたこと:生活リズムに組み込む工夫
薬の管理が本人だけでは難しくなってきたとき、私は一緒に「習慣化」する方法を取りました。
- 朝ごはんとセットで薬を出す
- 歯磨き後すぐに薬を手渡す
- 必ず「飲んだね」と確認の言葉を伝える
母の記憶が曖昧でも、流れの中で行動できるように工夫することで、飲み忘れはだいぶ減りました。
まとめ
認知症の症状が進むと、注意や確認だけでは限界があります。
でも、「できないことが増える」ことを責めるのではなく、「できるように寄り添う」工夫を続けることが大切なんだと学びました。
薬をちゃんと飲めた日は、母も少し安心したような顔を見せてくれます。
それが私にとっても、大きな励みになっています。