デイサービスを選ぶ時に注意すべき5つのこと

大切なご家族のためにデイサービスを選ぶ際、何を基準にすれば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。デイサービスは、日中の時間を過ごすだけでなく、身体機能の維持・向上、他者との交流の場を提供するなど、その方の生活の質に大きく関わる重要な場所です。後悔のない選択をするために、以下の5つのポイントに注意して選びましょう。

1. サービス内容と本人のニーズが合致しているか

デイサービスと一口に言っても、提供されるサービス内容は施設によって大きく異なります。

  • リハビリテーションの充実度: 身体機能の維持・向上を目指すなら、理学療法士や作業療法士が常駐し、個別リハビリテーションが受けられるか確認しましょう。
  • レクリエーションの種類: 趣味活動や交流を重視するなら、本人の興味関心に合った多様なレクリエーションが提供されているか、毎日違う内容かなどを確認しましょう。
  • 入浴や食事の提供: 身体状況に合わせて、安全に入浴できる設備や、きざみ食・ミキサー食などの個別対応が可能な食事提供があるかを確認しましょう。

本人の身体状況、性格、生活習慣、そして「デイサービスで何をしたいか」というニーズを明確にし、それらに合ったサービスを提供している施設を選ぶことが重要です。

2. 施設の雰囲気とスタッフの対応

見学時に最も重視すべきは、施設の雰囲気とスタッフの対応です。

  • 明るく開放的な雰囲気か: 利用者がリラックスして過ごせるような、明るく清潔感のある空間であるかを確認しましょう。
  • スタッフの利用者への接し方: スタッフが利用者一人ひとりの顔を見て、笑顔で丁寧に接しているか、言葉遣いは丁寧かなどを観察しましょう。
  • 緊急時の対応体制: 急な体調変化や緊急事態が発生した際に、どのような対応がなされるのか、医療機関との連携はどうなっているかなどを質問し、明確な説明があるか確認しましょう。

良い施設は、スタッフと利用者の間に信頼関係が築かれており、活気がありながらも落ち着いた雰囲気が感じられます。

3. 利用料金とサービス内容のバランス

デイサービスの利用料金は、地域や提供されるサービス内容によって異なります。

  • 料金体系の明確さ: 基本料金に加えて、レクリエーション費、食事代、送迎費など、どのような費用が含まれているのか、追加料金が発生する項目はないかなど、明確な説明があるか確認しましょう。
  • 介護保険適用外サービスの有無: 介護保険適用外のサービス(自費サービス)がある場合、その内容と料金も確認し、必要かどうか検討しましょう。

料金だけで判断せず、提供されるサービス内容と見合っているか、家計に無理のない範囲であるかを総合的に判断することが大切です。

4. 送迎サービスの範囲と時間

デイサービスへの通所の手段として、多くの施設が送迎サービスを提供しています。

  • 送迎範囲: 自宅から施設までの送迎範囲内に住んでいるかを確認しましょう。
  • 送迎時間: 送迎の時間が本人の生活リズムに合っているか、無理のない時間帯であるかを確認しましょう。
  • 個別対応の有無: 車椅子のままでの乗降や、介助が必要な場合の個別対応が可能かなども確認しておくと安心です。

送迎の利便性は、デイサービスを継続的に利用する上で非常に重要な要素となります。

5. 家族との連携と情報共有

デイサービスと家族との連携は、利用者が安心してサービスを受けられるために不可欠です。

  • 情報共有の頻度と方法: 利用者の日中の様子や体調の変化について、どのような頻度で、どのような方法(連絡帳、電話など)で家族に共有されるのかを確認しましょう。
  • 相談体制: 家族からの相談に対して、真摯に対応してくれる体制が整っているか、いつでも気軽に相談できる雰囲気があるかなども重要です。

家族が安心して任せられる、風通しの良い関係性を築ける施設を選ぶことが、利用者自身の安心にも繋がります。


これらの5つのポイントを踏まえ、複数のデイサービスを見学し、比較検討することをおすすめします。実際に足を運び、ご自身の目で見て、感じることが、後悔のないデイサービス選びに繋がるでしょう。

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